修理修理代金リスト
※状態や機種により変動しますのでおおよその目安としてお考え下さい。
バイアス調整について
パワー部分に真空管を使用しているほぼ全てのギターアンプ(Marshallを筆頭に、Fender、Boogie、Bogner、ENGL、Randall、Hiwatt、、、etc)などの修理でパワー部やその周辺、電源部分に不良原因があった場合は必ずバイアス調整の作業が付随します。
巷でささやかれているバイアス調整で音質をコントロールする事は当方では致しません。
使用するパワー管のベストなバイアス値に設定するだけです。
もっと歪み易くとか、抜けの良い音とか粒立ちの良い音とか、バイアス調整でコントロール出来る訳が有りません。
単純に適正バイアス値を外れて出ている音を言っているだけです。
真空管の寿命やその周辺部分に重大な影響を及ぼす可能性がありますので、バイアス調整の意味が理解出来ない場合は絶対に手を出さない方が賢明です。
ちなみに、マーシャルJCM-2000(DSL100
)のバイアス測定でカソード電流値を片側辺り90mAというのが一般的に知られていますが間違っています。
プレート電圧を測定すればすぐ分かります。
当方ではバイアス調整は静特性と動特性の両方で測定、12時間以上のランニングテスト、主力変動のチェック、出力電力(W)の測定など10項目以上のチェックを実施しています。
修理代金の一例
Marshall JCM‐900 50W
症状 電源が入らない。
修理内容
メインヒューズ、HTヒューズ溶断の為交換。
整流ダイオード焼損の為交換。
パワー部バイアス調整(パワー管は未交換)。
動作チェック。
ランニングテスト。
サウンドチェック。
以上の修理でおよそ12000~14000円ほどです。
もしパワー管も交換する場合でもパワー管を持ち込みして頂ければ料金は変わりません。
※Marshall JCM-2000シリーズに関して
DSL-50/DSL-100/TSL-60/TSL-100でHTヒューズ・メインヒューズがよく切れる機種は、根本的な修理としてバイアス調整の他にメイン基板のパターン修正とバイアス回路の変更が必須です。
これを行わない限り状態は改善されません。
新しい真空管に交換してもすぐヒューズが切れたり、パワー管の出力変動の症状が出て短時間のうちにパワー管がダメになります。
【マーシャルJCM‐2000シリーズ改良修理(バイアス調整込み)】
50W~60Wクラス ¥18000
100Wクラス ¥20000
ーその他修理ー
不良部分の状態や、使用する部品により変動しますので一概に言い切れません。概算見積りは随時発行致しますのでそれを元に御判断下さい。
出来るだけ安価で修理をお受けするために、部品交換は必要最低限しか行いません。
例えばボリュームのガリが少し出ただけではポット交換などは行いません。
分解して洗浄クリーニング致します。その上で既存の部品が利用不可能な場合(シャフトが折れているなど)のみ交換を行います。
国産ビンテージアンプ(YAMAHAやGuyatone、Juggboxなど)のポットにガリが出ている等理由でポットを全交換しレストアを行っている所もあるようですが、安易に最近のポットに交換するとオリジナルの音とはかけ離れた物になってしまいます。
逆に消耗部品は耐久性を考慮してグレードの高い物にする場合も有ります。
熱で外装フイルムが縮んでしまった電解コンデンサーの85℃耐熱の汎用品を105℃耐熱品に交換する、インプットジャックのメッキが摩耗して接触不良を起こした為スイッチクラフトのジャックに交換するなど。
※国産のジャックはほとんどが接点をメッキ加工しているのでメッキが摩耗した時点で寿命です。
当方ではいたずらに無用な部品交換等をせず、より低価格での修理をめざしておりますが使用できるかどうかは当方で判断致します。
簡単な修理や調整だけでしたら¥3000~お受けしております。
修理受付後は内部チェック・動作チェックを経て見積もりをお出し致します。尚、見積後の修理キャンセルに関してはキャンセル代金¥3000~₍修理品に応じて変動₎を頂きます事を御了承下さい。